認知バイアス

あなたの思考はあなたを騙してる?選択盲の罠とは?

買い物でも恋人でも今日選んで着た服でもなんにでも人はそれを選んだ理由を尋ねられれば

「ほかより安かったから。」
「とても気があったから。」
「近くに置いてあったから。」

などの理由を答えることができますよね?

それが当たり前でごく普通の感覚ですが、実はその“理由”はあなたの思考(脳)が勝手にでっち上げている可能性があります。

脳は平気ででっち上げる。

スウェーデンのルンド大学で次のような実験が行われました。

男性に二人の女性の写真を見せ「どちかが好みか?」を聞きます。
どちらか一方を選ばせた後に写真をこっそりと入れ替えます。

そして入れ替えた方の写真(男性が選ばなかった方。つまり好みでない写真)を「あなたが選んだのはこの写真です。」と手渡す。

さて、この実験で何割の人が“自分が選んでいない写真”を渡されたと気付いたでしょうか?

なんと、3割以下だったのです。

つまり7割以上の人が違う方の写真を渡されたことに気付かないのです。

これが“選択盲”です。

しかも、気付かないだけではありません。

そのなぜ女性の方が好みだったかと理由を聞くと「優しそうだから」、「賢そうだから」と巧妙に理由を作り上げてしまうんです。

自分が好みだと選んだ写真でも無いにも関わらず。

それを選んだ本当の理由は?

人の脳は「なぜ?」と理由を問われると「自分の都合のいいように話を作り上げて、でっち上げる。」そういう性質がそもそも備わっているのです。

逆に、何かを選び、決め、行動する。この全ては無意識の奥にあり、人の思考や意識が認識できない領域に封印されているんです。

だからホントの理由なんて言うのは

「ただ何となくそっちが良かったから。」

その程度のモノなのです。

逆に頭で一生懸命考えて

「なぜそれを選んでしまったんだろう…。」
「なぜそう決めてしまったんだろう…。」
「なぜそんなことをしてしまったんだろう…。」

と自問自答をしてみたり、

理解できないことをした人に対して

「なぜそれをやったんだ!」
「なんでそんなことをしたんだ!」

と責めたところでそれは無意味なことなのかもしれませんね。

だって、それを選び、決め、やった理由は本人の意識には預かり知らない無意識に領域にあって、結局考えてでた答えは口から出まかせのでっち上げの可能性が高いんですから。

気楽に決めてみよう。

頭であれこれ考えて決めて熟慮したところでそれは思考が“理由を勝手にでっち上げてる”可能性が高いです。

むしろ直感で決めた方が意識が邪魔しない分、ホントの自分が欲してるものを選んでるんですよね。

また人には“考えれば考えるほど利己的になってしまう(熟慮の悪魔)”という性質もあります。直感で選んだ方が周りのことを考えた選択ができるんです。

色々と「あっちがいいかな?」、「こっちがお得かな?」と思考がぐるぐるとして長い時間悩んでしまうのであれば「どうせ思考はでっち上げだしだな。」と気楽に第一印象で選んでしまった方がいいんです。

そちらの方がホントの自分の心(無意識)で選んでいるんだし、選んだモノも利己的にならず全体の利益になるものを選べてるんです。

この直感が優秀なことは心理学だけでなく、脳科学でも明らかにされています。
もしかしたらこれからの時代は頭で考えるのではなく、心で決める時代になるのかもしれません。

人々が思考ででっち上げるのではなく、直感的な心で決める時代。
そんな時代は利他精神に溢れた世界になりそうです。

僕がやっていること。

選択盲にならないようにする為というか、僕はそもそも「何事も直感で決める」ようにしています。なぜなら記事に書いた通り思考はでっち上げるからです。

でっち上げならば考えても意味が無いことなんですよね。であればそもそも直感で決めてしまえばいいんです。

ただ直感で決める時にも注意が必要です。
それは“認知バイアス(思考の癖)により直感が歪むことがある”ということです。

特に現代社会では情報が溢れているので直感が鈍りやすく、またマーケティングの為に認知バイアスが積極的に利用されているケースもあります。

その為にも「自分の脳にはどんな認知バイアスがあるか?」「人間の思考にはどのような癖があるか?」を知っておくと良いです。

選択盲…人は自分が選んだモノをすり替えられても気付かない。