認知バイアス

別れたくても別れられない?そんな心に潜む認知バイアスとは?

認知バイアス

「そんなにいい相手では無いけどズルズル関係を続けてしまう。」
「もうそろそろ別れたいけど次にいい人が見つかるか分からないし。」

と特に別れる具体的な理由も無いからと現状維持のままズルズル続けてしまうことってありますよね。

もしかしたらそんな関係を続けてしまうのは人間が元々持っている思考の癖(認知バイアス)のせいかもしれません。

ここではその「別れたくても別れられない」そんな関係に影響をしてしまうような思考の癖、認知バイアスをいくつかご紹介します。

現状維持バイアス

現状維持バイアスとはその名前の通り「現状のままでいよう」としてしまう心の働きのことを言います。

人は未来に何が起こるかが分かりません。時として「もしかしたら今よりも悪い事態になってしまうかも?」と想定してしまうものです。

そういった時に「今より悪くなるかもしれないのであれば現状のままで安定してしおう」と考えてしまう脳の癖が現状維持バイアスです。

もともと人は将来の得するよりも今を損することを避ける傾向にある生き物です。

そんな心理的な傾向も働きから「未来の相手はもっとよくないかもしれないから、今の相手を失うと損するかもしれない…」と現在の関係を続けてしまうんですよね。

ザイアンス効果(単純接触効果)

人は何度も目に触れたものを気に入る傾向にあります。

人は本能的に初めての人や未知の物を避ける生き物です。自分にとって安全かどうか?が分からないためです。でも、何度も接触していくうちに「これは安全だ!」と脳が感じるようになり、それをさらに繰り返していくと次第にそれが好印象に変わっていきます。

最初「苦手かも?」と感じたものでも日常でも何度も触れていくうちに次第に慣れていくんですよね。

それがザイアンス効果(単純接触効果)です。

スーパーやコンビニエンスストアなどで馴染みの無い商品よりもコマーシャルなどで見た商品を手に取りやすいのもその効果からです。

いつも目にしてるパートナーだからこそ「今まで安全で馴染みがあるから」と先ほどの現状維持バイアスと相まって関係を続けさせていくんです。

サンクコスト効果

人はそれまでに掛けた時間やお金などの投資を惜しむ傾向にあります。

「これだけ労力を掛けたのだから今更やめられない。」という心理です。

過去に自分がした労力などを惜しむあまりに「これから先は無いかもしれない。」とうっすらと分かっていてもその対象に対して投資を続けてしまうのです。

この心の傾向がサンクコスト効果と呼ばれるものです。

長年付き合った相手です。その分の多くの時間やお金、労力などを使っていることでしょう。そこに費やした自分の感情も同じく投資になります。

このサンクコスト効果から「今まで頑張ったから、もう少し付き合っていれば良くなるかも?」と期待をしてズルズルと関係を続けてしまっているのかもしれませんね。

認知的不協和

人は自分の感情と矛盾するような出来事があった時にストレスを感じてそのような状態を嫌います。

この矛盾を抱えた状態を認知的不協和と言います。

人間の心は自分の感情と矛盾した出来事が起きた時に自分の感情を書き換えて出来事とのつじつま合わせをします。

例えば「無料で手に入れた商品よりも大金を手に入れた商品に価値を感じる」「楽に入った会社よりも苦労して入った会社に愛着を感じる」などです。

この心の傾向から「これまで長く一緒にいた」→「嫌な人と一緒にいる訳が無い!」→「きっとこの人はいい人なのだ!」と心のつじつま合わせをしているかもしれません。

特に長く一緒にいた相手にはサンクコスト効果やザイアンス効果の影響も出てきますので、認知的不協和を解決する為の心理効果は更に高まってしまうのです。

最後に

ここでは別れたくても別れられない時に起きているかもしれない思考の癖(認知バイアス)をご紹介しました。

これらのような認知バイアスが働いて今の相手と一緒にいるのかもしれませんが、大切なことはこの「認知バイアスを知って自分がどう感じたか?」です。

「なるほど確かにそうなっているかもしないないな。」と思ったら一度冷静に関係性を見つめて距離を置いてみるなどをするのもいいですし、第三者の人に客観的な意見を聞くのもいいでしょう。

逆に「そういう癖があると言われても別れられないんだ!」と感じるのであればそれこそその意見が本心だという証拠なんです。

人の感情は実際の行動は心理学や脳科学だけで理解できるものでもありません。

ただ自分の内なる心の声が「そうなんだ!」と願っていることが現実となっていくものなんです。

あなたの心の声である本心を是非とも大切にしてあげてくださいね。