認知バイアス

無能な人ほど自信過剰?ダニング=クルーガー効果とは?

「あいつ大したことやってないのに自信満々だな。」
「あまり知らないのによく自信を持って話せるな。」

職場や学校にそういう人ってよくいませんか?
僕はSNSなどのネットでそういう人をよく見かけます。

でも、そうなってしまうのは仕方ないことなんです。
なぜなら彼らは「大したことをやってない。」「あまり知らない。」ということに気付けていなんですから。

能力が低いことを知らない。

「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれる心理的現象があります。

これがまさに「能力が低いな人ほど自分の能力を高く評価してしまう。」という心理的効果です。

ダニエル=クルーガー効果

この心理的な効果は仕事や勉強だけでなく、スポーツや趣味、ユーモアなどの幅広いところで見られる効果です。

名前の由来となった心理学者のディビット・ダニングとジャスティン・クルーガーは調査からこのように結論付けています。

  1. 能力が低い人は自分の能力を正しく評価できない。
  2. 能力が低い人は他者の能力も正しく評価できない。

その結果、能力が低い人はその能力の低さがゆえに自分の能力を過剰に評価してしまうんです。

これが「大したことやってなのに自信満々」の仕組みです。能力が低さゆえに自分の能力が低いことが分からないんです。

逆に知識や経験を積めば積むほどに謙虚になっていくのもこの効果によるものですね。

知識と経験を積めばよいだけ。

この結果は自信過剰な人が能力が低いと言ってるじゃないです。
「能力の低さから自分と他者を正しく評価できない。」と言ってるんです。

だから能力が低いままでいるんでなく、しっかりと知識を身に付けて、行動をして経験をしていけばいいんです。

それにこの能力の低さから自信過剰になってしまうのはデメリットばかりではないです。

最初から適切に能力の低さを認識できてしまったのであれば「自分には無理だから…。」「私は能力が無いから…。」「あの人に遠く及ばないから…。」と諦めてしまうことでしょう。

能力の低さを認識せずに自信を持てるからこそ、積極的に行動ができるんだも言えるでしょう。

意識が高いままで終わらせない為に。

ネット上ではこの知識と経験の低さゆえに積極的に行動をする人を“意識高い系”と揶揄する言葉があります。

しかし彼らはその知識と経験が無い上に意識高く行動ができるのですよね。

そしてその行動をして知識と経験を身に付けていった結果で「人は適切な場所」に落ち着いていくんです。

むしろ、その落ち着いていく先が「能力の低さに幻滅をして学び行動をするのをやめてしまうのか?」それとも「その先の高みを目指して行くのか?」が人としての個性を彩るところなんではないでしょうか?

もしあなたが今、意識高く「何かを始めよう!」としているのであれば、その後に自分の能力の低さに落胆する日がいつか来るでしょう。でも、そこで諦める必要もありません。

なぜならそれは人がみな通る道なんですから。

「その落胆から自分がどうするか?」

そこで「やめてしまうのか?」それとも「やり続けるのか?」その選択をすることが人生において最も大切なことなんです。

最後に、ここまで読んで「確かに無能な人ほど自信過剰だな。」「そうやって能力を高くみつもる人いるよね。」と客観的になっているのであれば僕も含めて「自分こそがその能力の低い人」なのかもしれません。

この効果を知って謙虚に「自分もそうかもな」そう思うことが本来の自分を見つめる機会となるでしょう。

ダニング=クルーガー効果…能力が低い人ほど自分の能力を高く見積もる。